2019 IZU TRAIL Journey 2019 ~Faxbis~ 参戦 備忘録③と総括
ITJ備忘録③
年内にこの振り返りをなんとか終わらせて、スッキリ年明けしたいので、ちゃちゃっと総括まで、書き上げます。
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仁科峠のエイドを出発。いよいよ憧れのITJ極上トレイルの登場だ!風も無く、寒く無く、最高のコンディション。楽しくてしょうがない!ここを走ることができて、ほんと幸せ。トレイルランやってきてほんとよかったと思う。
ここで、ふと気がつく。あれ?脹脛ぜんぜん張ってない!全く違和感無し!仁科峠のエイドでニューハレさんがテーピング貼ってくれたお陰です。
すげーーぜ、ニューハレ!
走れるぜ、ニューハレ!
ちょーー楽しい!
永遠と続くトレイル。ふかふかでめっちゃ走りやすい。
時には木道地獄で苦しめられるが、階段を上り切れば素晴らしい景色が見える!
振り返ると、今まで来た道が見える。よくこんなと遠くまで来たもんだ。
そして、富士子ちゃんのお出まし。美しすぎる。。。
トレイル区間が終わると、ロード区間へ。ロードはもういいわ。テンション下がる。
ロード区間が終わると、第3エイドの土肥駐車場(累積距離:51.2km Time 9:19:50)
ここまで来ると、流石に疲れが出てくる。そして、日が徐々に沈んできた。休憩していると、寒さで震えが出てくる。獅子汁やホットコーヒーを頂くが、震えが止まらない。防寒具を着るが止まらない。やべーーぞ。疲れや寒さ、完走への不安から、段々と思考もマイナスへ傾く。
俺、完走できるのか?無理なんじゃないのか?ここで辞めたいな。。。。身体が動かん。3週間走れなかったし、ここ充分だよ。頭痛がでてくるかも。。。。
色々理由を付けて、弱い自分が意思表示してくる。弱い自分とやり遂げたい自分。過去の自分と今の自分。自分との戦い。
心の底から、本当にここで諦めていいのか?
。。。。。。
決めた。
とりあえず身体動かそう、進めばなんとかなる!ここまできたじゃないか!残りはラスボス達磨山。そこを倒せばなんとかなる!
歩むことを決断した自分。
己に勝った瞬間。
決めたからにはラスボス、達磨山へ。嫌らしいことに、道のりには通称小達磨山なるニセピークが存在する。なんだかわらえてくる。
歩みを止めず黙々と脚を進める。普段、ボランティアの誘導係の人にはありがとうございます、と挨拶するのだか、全くできないし、ランナー同士の会話がうざく。イライラしてきている。完走への不安と焦りから、嫌な自分が出てきた。当然、楽しむ余裕も無い。
思ったよりも達磨山までの道のりは厳しく無く、思ったよりもはやくピークに到着した。ピークでは、サンセットを見ようと選手達でいっぱいだった。僕は見る余裕もなく、ほんの少しだけ休憩してこの場を後にする。赤く染まった美しい富士山さんが見えてるのに。。。今更ながら後悔。
達磨山のピークから降りる。夕焼け空が美しい。
海に沈む夕日。達磨山のピークを過ぎたあたりから。少しずつ心の余裕が生まれてくる。写真の数も増えてきた。
こころ癒される。美し過ぎて言葉にならない。
そして、徐々に暗闇の世界へ。頭にはヘッドライトをつけて走ることになる。
ここからは、人生初のナイトトレイル。初めのうちは、恐々、恐る恐る走っていたが、徐々に慣れてくると、なんだか楽しい。走りに集中できているし、五感で走っている感覚。このままずーーっと走っていたい気分になる。精神的にも落ち着いて来て冷静だ。
C5 だるま山高原レストハウスからは、ナイトトレイルの楽しさと、あと7kmゴールできる喜びで、ノンストップで走り続ける。まだこんなに走れる体力が残っているなんて驚きだ。
そして、トレイル区間が終わり、修善寺の町へ。ここからは勝者のみが走れる、ウィニングロードだ!ゴールまでの途中、同じペースで走っている方とお喋りしながら進む。ゴール前の赤い橋を渡り、いよいよゴールへ!
やったーーー!
思わず声がでる。目標としていた憧れITJのゴール!今まで、出場したレースで1番嬉しいし、充実感半端ない!ほんとあきらめず走り続けてよかった!
やりきったぜ!FINISHER!
順位やタイムはたいしたことないけど。ITJ満喫できたので大満足!
【ITJ総括】
僕はトレイルで50k以上走ったこともなく、今回のITJへのチャレンジは正直背伸びしたものだった。短縮されたコースだったけど結果的に無事にゴールできて、本当に嬉しかったし、大きな自信につながったと思う。しかし、今後100k、(仮)100mileレースを目標にするにあたり、しっかり振返りをして次に活かしたいと思う。
今回、ITJを走ってみて感じたことは、現状の走力では、本コースの場合で完走は難いと思った。Faxbisのリザルトを確認してみると、11時間前後にゴールしている選手が集中している。例年だと13時間前後が多く。傾向として2時間の差が発生している。制限時間14時間に対して、僕は13時間でゴールしているので1時間オーバーだ。なぜ、このような結果になったのか?要因を探ってみる。
①トレーニング計画の結果から
走り込み期に全く練習が出来ていない。また、調整期で盛り返しているが、レース前3週間走れていない。計画通りに進めていないことが、走力不足の要因のひとつとなっている。おそらく計画通りに進めれば、本コースでの完走は可能だと思う。
では、なぜ計画通りに進められないのか?体調不良や天候不良、家庭の事情が主だった理由であるが、これは避けることはできない(体調不良は、ある程度予防できる)。ではどうするのか?
計画はそもそもパーフェクトに進められるものはない、予定変更にも対応できる長期スパンでの計画立てることが必要だ。今回は4ヶ月計画であったが、あまりにも融通が効かなく、調整期の走り込み不足がフォローできなかった。それと、走力低下を防ぐために、代わりになるトレーニングをする必要があると感じた。天候不良なら、ジムで急勾配トレッドミル。家庭の事情で時間が取れないなら筋トレとストレッチなど、工夫すれば何とでもなる。
②メンタルの弱さ
トレイルランニングはメンタルによって結果が大きく左右されるとツクヅク思った。備忘録のなかで、自分のメンタル面の弱さ、嫌な所が何度も出てきた。一旦マイナス方向に行くと僕の場合、深みにハマる。マイナス方向に思考がいきはじめたら、深みにはまる前に、思考の切り替えができるようになりたい。けど、どうすればいいかわからない。意識するだけでいいのか?メンタルがやられるキツイトレーニングをしればいいのか?
難しい。。。。現状が分かっただけでも良しとしよう。
③前半の腹痛
これが今回、正直結構効いている。前半は殆ど腹痛との戦いだった。レース中補給として口にしたものはジェルのみ。色々思い出してみると過去にも同じことがあった。2年前の富士五湖と大井川マラソンだ。富士五湖では口にしたのはジェルのみ。後半から吐き気がしている。この時は固形物も口にできないくらいに、やられていた。しかし、今回は仁科峠ではドカ食いできている。一方、大井川マラソンはウェストポーチの締め付けが強く、腹部を圧迫。今回のように胃腸の痛さと、ガスが溜まっていた。症状が一致している。しかも、今回はレギンスとサポトタイツでダブルで締め付けており、キツかった。腹部への圧迫が要因のような気がするが、終始痛かったわけではない。お腹に何か入れてから改善している。固形物を口にしていないからか?
腹部の要因をまとめると
①腹部への圧迫
②ジェルだけの補給
①につては今後注意するで対策できるが、②については色々とトライ&エラーで試してみないとわからない。そもそもジェル体質に合わないのか?ロングレースでは基本固形物で予備でジェルにするか。固形物でも何を選択する?
今後検証していきたいと思う。
以上が僕が見立てた振返りである。現状把握しただけで、対策ができていない内容もあるが、いずれ対策をしていきたい。
最後に、伊豆トレイルジャーニーはレース名のとおり「旅」
仲間や美しい景色と出会うことがでいますし、自身の内面と向き合うことのできる、素晴らしい旅でした。いずれまた「旅」をしたいと思います。
運営関係者の皆さま、誘導やエイドのボランティアの方々、本当にありがとうございました。